びっちゅうかぐら
備中神楽

国指定 民俗文化財 【指定年1979年】
分類/無形民俗文化財

解説

備中神楽は、備中地方でおこなわれる神楽という意味で、荒神(こうじん)を勧請(かんじょう)してその神前でおこなうので「荒神神楽」、特定の場所に神殿(こうどの)を設けるので「神殿神楽」とも呼ばれている。7年目・13年目の式年には藁蛇(わらへび)を作り、託宣(たくせん)がおこなわれた古い収穫祭の形が見られる。江戸時代末期頃に神官で国学者であった西林国橋(にしばやしこっきょう)が記紀の神話を元に「天岩戸開(あまのいわとひら)き」「国譲(くにゆず)り」「大蛇退治(おろちたいじ)」等を取り入れた芸能性に富んだ神代神楽(じんだいかぐら)を創作し、これが庶民に愛好されたことから、備中神楽といえばこの神代神楽であると一般に思われるようになった。

所有者:神郷神明社ほか
所在地:備中地方
公開状況:行事に合わせて公開

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