こいがくぼしっせいしょくぶつぐんらく
鯉ヶ窪湿生植物群落

国指定 記念物 【指定年1980年】
分類/ 天然記念物

解説

本群落は、新見市の西部、広島県との県境付近にある標高約550mの鯉ヶ窪池の周辺に広がる湿原内にある。この湿原の平面は鯉の形をしていて、常に水湿を保ち、土地の人々が「沢っ田」と呼ぶ泥沼地である。この湿原にはオグラセンノウ・ビッチュウフウロ等隔離分布を示す希少植物や、寒地性植物(かんちせいしょくぶつ)のリュウキンカ・エゾシロネ等のほか、わが国固有の植物アギスミレ・サワオグルマ・サギソウ・スイラン等が分布する植物群落の宝庫である。季節によりそれぞれの植物が美しい花を競い合い「西の尾瀬(おぜ)」とも言われる。西日本の代表的な湿生植物として学術上の価値が高い。

所有者:新見市、国
所在地:新見市哲西町矢田、哲西町八鳥、哲西町大野部
公開状況:公開

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