あらとじんじゃほんでん
荒戸神社本殿
県指定 建造物 【指定年1987年】 分類/ 建造物
解説
本殿は、平入(ひらいり)、三間社(さんげんしゃ)で入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)である。屋根は大棟に2組の千木(ちぎ)と3本の堅魚木(かつおぎ)を置き、拝みに鰭付蕪懸魚(ひれつきかぶらげぎょ)を吊るしてある。妻梁(つまばり)は二重で大瓶束(たいへいづか)によって棟木(むなぎ)が支えられている。軒は一軒繋椽(ひとのきしげたるき)で、組物(くみもの)は平三斗(ひらみつと)、各柱間には蟇股(かえるまた)を飾ってある。平三斗は舟肘木(ふなひじき)を使用しないで通肘木(とおしひじき)で支え、その上に軒桁(のきげた)を乗せてある。頭貫(かしらぬき)、大斗三斗、通肘木、軒桁は彩色されており、木鼻(きばな)、頭貫は彫刻されている。身舎(もや)は、正面310cm、側面291cm、主柱は径16cmである。入母屋造、檜皮葺で向背のない屋根形態は神社の本殿としては全国的に少なく古い形態とされる。また基壇(きだん)を作らず、石敷とした床下の工法は古式のものである。平成18年10月から平成19年7月末に修復工事を行った。
所有者:荒戸神社
所在地:新見市哲多町田淵
公開状況:公開
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