せきぞうほうだいじごりんとう
石造宝台寺五輪塔

県指定 有形文化財 【指定年1958年】
分類/建造物(石造物)

解説

本五輪塔は、通称「梶原の塚」と呼ばれているもので、鎌倉時代末期、元徳2年(1330)の造立である。花崗岩(かこうがん)製で、各輪の四面に薬研彫(やげんぼ)りで五大四門(ごだいしもん)の種子(しゅじ)(凡字(ぼんじ))を刻む。水輪はほぼ球形で、笠の軒先は厚く真反りで、隅で垂直に切っている。総高151cmで、地輪の正面に「元徳二年 庚午十一月八日 一結諸衆生敬白」の銘文がある。宝台寺は真言宗醍醐派の寺院で、青龍寺(しょうりゅうじ)の末寺とされている。言い伝えによれば、孝謙天皇(在位749−58)の頃の創建で、建久年中(1190ー1199)に源頼朝(1147−1199)が梶原景時(かじわらかげとき)(1140?−1200)に命じて本堂一宇(ほんどういちう)を建立寄進(こんりゅうきしん)し、その後、応仁の乱(1467−1477)の兵火で焼失したと伝えられている。

所有者:宝台寺(青龍寺)
所在地:新見市金谷(宝台寺)
公開状況:公開

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