もくぞうあみだにょらいざぞう(しょううんじ)
木造阿弥陀如来座像(松雲寺)

市指定 有形文化財 【指定年1969年】
分類/彫刻

解説

本像は、松雲寺(しょううんじ)開山の時(当時は満福寺)、この地を巡錫(じゅんしゃく)した慧心僧都(えしんそうず)が造立したと伝えられている。総高135cm、像高88cmで、檜の寄木造(よせぎづくり)、元は漆箔像(うるしはくぞう)であったと考えられるが、現在その痕跡(こんせき)は残っていない。容貌(ようぼう)は美しく、白毫(ひゃくごう)・肉髻(にっけい)はともに水晶を嵌入(かんにゅう)している。腰の脇や背部・底部に後補(こうほ)の痕跡が見られ、膝部は後世のものと変わっている。幾分硬さを感じさせるが、刀法(とうほう)はしっかりしており、概ね鎌倉時代の制作と考えられる。松雲寺は、元々荘厳山満福寺と称し、現在上熊谷に「寺元」の地名が残っているのはこの地区が寺域であったためとされる。

所有者:松雲寺
所在地:新見市上熊谷
公開状況:公開(要連絡)

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