ほうきょういんとう
宝篋印塔
市指定 有形文化財 【指定年1972年】 分類/建造物(石造物)
解説
本塔は、元来「宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)」を納める塔で、平安時代末期から造られ始め、鎌倉時代中期からは墓塔(ぼとう)等にも使用された。基礎は背が低く、四方に像容(ぞうよう)・種字(しゅじ)を配しており、種字は金剛四仏(こんごうしぶつ)を刻んでいる。笠の軒を中にして、上部に6段、下部に2段の段形をつくりだす。隅飾突起(すみかざりとっき)は、内側弧線が一弧で軒と連続してつくり、馬耳形(ばじけい)に直立したものが古式である。新しくなるにつれて、二弧、三弧と輪郭を巻軒と区別してつくり、外線の傾斜が著しく四方に開いた形になる。本塔は、相輪が欠けているものの、室町時代初期のものと推定される。
所有者:個人
所在地:新見市神郷下神代
公開状況:公開
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