つなのごおうじんじゃのじゃがたまつり
綱之牛王神社の蛇形祭

市指定 民俗文化財 【指定年1978年】
分類/無形民俗文化財

解説

本祭は、藁(わら)で作った大蛇を棒杭に掛けて祭るもので、鎌倉時代から続き、12月第1日曜日に行われている奇祭である。使用される藁の大蛇は、長さ6m、重さ約38kgである。その由来として、次の伝説が伝わっている。
「日長谷(にっちょうだに)の枝谷虫原谷の奥に大蛇が棲んでいて、牛や馬を食べたり、作物を荒らしたりするので困っていた。九品寺の坊さんが、大蛇の害を心配し、ある年、神仏の助けにより祈り殺そうと千本の椿の逆杭を谷一帯に打ち込み、七々(49)日間お経を唱え続けた。大蛇は堪りかねて谷にはい出て、社のあるところで息絶えた。九品寺の僧は間もなく大病で死に、寺も廃寺となった。谷川の水に毒気が含まれ牛馬や人に害を及ぼすようになり、大蛇の霊を鎮めるために社を建てて、藁で作った蛇を祭って霊を鎮めた。」

所有者:日長谷地区綱打ち組合
所在地:新見市哲西町上神代
公開状況:行事にあわせて公開

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