せきぞういしがごりんとう
石造石蟹五輪塔
市指定 有形文化財 【指定年1981年】 分類/建造物(石造物)
解説
本塔は、粒状石灰岩(つぶじょうせっかいがん)製の五輪塔で、各部材は完存するものの風輪(ふうりん)・空輪(くうりん)の風化が著しく、外形はかなり崩れている。また水輪(すいりん)から上部の各輪は表面に粒状石灰岩特有の荒れが見られる。水輪は大きく球状をなし、地輪も横に平たく全体的におおまかである。 総高185cm、地輪の幅74cmで、銘文はない。一般的に県下で見られる粒状石灰岩製の五輪塔は比較的小型で、制作年代も中世末期から近世に至る例が多いのに対し、本塔はきわめて大型であり、室町時代前半期の制作と考えられる。
所有者:個人
所在地:新見市石蟹
公開状況:公開
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