しゅおんとう
守恩塔

市指定 有形文化財 【指定年1988年】
分類/建造物(石造物)

解説

本塔は、宝篋印塔の上に三慶大姉の供養塔が重ねられた状態になっており、そのうち下位の宝篋印塔の部分が守恩塔である。守恩塔の基礎は、高さ約45cm、幅約50cmで「願主□守恩叟□□明悳癸酉□月十八日誌之」の銘が刻まれていたが、現在では風化のため判然としない。「守恩叟」は徳岩守恩大和尚のことで、「明悳癸酉」は明徳4年(1393)を指している。また同寺にある梵鐘の銘文にも、守恩塔は明徳4年に徳岩守恩大和尚が願主となって造られた供養塔であることが刻まれている。この塔は制作年代が確定できる県下でも数少ない宝篋印塔である。

所有者:済渡寺
所在地:新見市法曽(済渡寺)
公開状況:公開

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