むしおくりきとう
虫送り祈祷

市指定 民俗文化財 【指定年1998年】
分類/無形民俗文化財

解説

哲西町上神代市岡(てっせいちょうかみこうじろいちおか)地区に400年以上前から伝わる市岡阿弥陀堂(いちおかあみだどう)の虫送り祈祷「土用念仏(どようねんぶつ)の大数珠回(だいじゅずまわ)し」が、夏の土用入りから7日目に行われる。稲の害虫駆除(がいちゅうくじょ)と五穀豊穣(ごこくほうじょう)をあわせて、疫病退散(えきびょうたいさん)・万民快楽(ばんみんけらく)を祈祷(きとう)する行事である。直径12−15cmの大玉を108個連ねて10mを超える大数珠を作り、それを絶え間なく回し、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱え続ける。祈祷の後、地区民は青竹の先を割って祈祷札を挟み水田の川下に向けて立てる。害虫を下流へ追い払う意味があるため「虫送り」と呼ばれるようになったと言われる。

所有者:市岡阿弥陀堂保存会
所在地:新見市哲西町上神代(市岡阿弥陀堂)
公開状況:行事にあわせて公開

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