たけもとけじゅうたくながやおよびこめぐら
竹本家住宅長屋及び米蔵

国登録有形文化財 【指定年2014年】
分類/建造物

解説

長屋は、木造2階建で、北側が入母屋造(いりもやづくり)、南側(米蔵)が切妻造(きりつまづくり)で、屋根は当初は杮葺(こけらぶき)であったが、昭和50年(1975)頃に現在の石州桟瓦葺(せきしゅうさんがわらぶき)に変更している。建築年代は判然としないが、主屋と同時期の明治30年(1897)頃の建築と伝わっている。外壁は長屋部分と米蔵部分で異なっており、長屋は真壁造に対して、米蔵は大壁造である。仕上げは、長屋、米蔵ともに白漆喰塗り(しろしっくいぬり)で、腰部を押縁下見(おしぶちしたみ)としており、2階の外壁には海鼠壁(なまこかべ)の意匠を取り入れている。長屋内部は、1階を土間として、2階は来客の宿泊等に使用する離れ座敷としている。竹本家は、屋号を「下大前」といい、江戸時代から千屋で、農林業と千屋牛の売買や畜産、養蚕などで財をなしたとされている。

所有者:個人
所在地:新見市千屋実
公開状況:外観公開

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